自動車整備士の転職先として比較的多い保険アジャスターへの転職。
また自動車整備士の転職理由を深堀りしていくと、車が嫌いになったとかではなく「給料が安い」という理由で転職活動をする人が多いです。
給料が整備士より高くて整備のスキルや車の知識なども、そのまま活かせる保険アジャスターへの転職はそういう人にとって良い転職先です。
整備士からアジャスターへの転職は難しいと言われますが、20代の整備士は保険アジャスターへの転職が有利だったりします。(もちろん20代じゃなくても転職出来ます)
今回の記事では自動車整備士が保険アジャスターに転職するために、保険アジャスターの仕事内容や転職方法について解説していきたいと思います!
保険のアジャスターとは?
保険アジャスターとは、自動車事故の損害を調査したり、現場や事故車両がある現地まで出向いて事故の損害額や被害額を計算するお仕事です。
自動車事故の損害は、事故現場で破損してしまったガードレールや事故被害に合った車、事故を起こした車など様々な損害があります。
保険アジャスターはそれらを調査して適切な損害額の計算、その後保険会社がどの程度保険金をだすのか?または出すべきではないのか?を調査結果から導き出します。
整備士や車の知識が役に立つのはまさにこの部分で
- 事故車両の損害金を調査する際にはどの部品が壊れているか?
- 修理が可能かどうかの判断
などを導くため、整備士で培ってきた車に関する知識を使うことが出来ます。
一般的なアジャスターには2つの働き方があります。
- フリーランスで働く乗合アジャスター
- 会社に務める専属アジャスター
この2つです。詳しく解説します。
フリーランスで働く乗合保険アジャスター
フリーランスで働く乗合アジャスターとは、企業や会社に所属せず事故調査の依頼を個人で請け負うアジャスターです。
このアジャスターは資格や経験が無いと信頼が得られず、仕事が回ってこないのでアジャスターとしてある程度実績のある人の働き方です。
そのため整備士からの転職では乗合アジャスターにはなれません。
もしなるのであれば専属アジャスターとして働いてから、乗合アジャスターに独立することになると思います。
また整備士には保険のアジャスターになる以外にも、フリーランスとして働くことが出来るので、フリーランスという働き方に興味がある人は下記の記事を参考にしてみてください。
企業に務める専属保険アジャスター
企業に務める専属アジャスターとは一般的な働き方で、保険会社や事故調査などの仲介会社に所属してアジャスター業務をする人です。
保険会社の下で働くアジャスターは、時には損害金のためのサポートなども一緒に行うことがあります。
整備士から転職してアジャスターになる場合は、この専属アジャスターとして働くことになります。
専属アジャスターとして働いて資格を取ってから乗合アジャスターなどの道が拓けるのです。
保険アジャスターの仕事内容
保険アジャスターの仕事内容は先程も解説したとおり、事故現場や事故車両が置いてある現地に行き、事故の損害を調査して保険会社が払う必要のある損害金を計算する仕事です。
これが大きな仕事の流れで、その仕事の流れの中に
- 事故車両の修理金額の見積もり
- 見積もりを提出する整備工場やお客さんとのやり取り
- 事故の加害者や相手の保険会社との交渉
- 事故の損害金や内容の調整
などがあります。
整備士の知識や経験が役に立つのは修理金額の見積もりを作る時です。
それ以外の書類の作成方法や相手方や整備工場との話し合いについては転職後に身につけることになります。
ただ保証内容の確認や保険に関しての知識は、整備士がよく取る資格である保険募集人の資格と被る部分が多いので、役に立つスキルだと思います。
自動車整備士が保険アジャスターに転職するには?
自動車整備士が保険アジャスターに転職するには求人を探す必要があります。
ですが保険アジャスターは意外と求人数が少なく、平均給料も400万~600万と高いため競争も激しいです。(これは整備士の平均年収や世間の平均年収より高いです)
そのため求人が出てくる適切なタイミングを測るために、転職サイトに登録したり転職エージェントからの情報を得ておく必要があるのです。
特に転職エージェントの多くは無料会員登録しないと紹介されない非公開求人も多くあるので、競争率の高い保険アジャスターへ転職したい人は登録必須です!
保険アジャスターへの転職は資格などが必要?
保険アジャスターには事故の損害を適切に判断するため資格が設けられています。
ですが自動車整備士から保険アジャスターに転職する際には、保険アジャスターの資格は必要ありません。
むしろほとんどの転職者の人が無資格から転職をして転職後に資格を取っているため、転職前はとりあえず求人を見つけたり情報収集が先決です。
保険アジャスターの会社を選ぶ基準としては
- 資格の勉強を支援してくれる企業なのか?
- 資格に応じた給料が出るのか?
を確認した上で選ぶと良いでしょう。
整備士の転職が有利になる資格とは?資格があると転職しやすい?
保険アジャスターへの転職は20代が有利?
保険アジャスターへの転職は20代にとって有利です。
なぜなら先述したようにアジャスターには資格制度があり、上位の資格を取るにはそれなりに長く経験を積まなくてはいけません。
資格取得してから長く働けたほうが良いので、若手(20代)が有利なのです。
また転職市場全体的にも若いほうが市場価値などの働く力が評価されやすいです。
そのため転職時に使う転職エージェント側も求人を紹介しやすいため、転職も有利に進みます。
自動車整備士から保険アジャスター転職【まとめ】
今回は自動車整備士の保険アジャスターへの転職について解説しました。
アジャスターは事故で起きた損害などを現地にいって調査して計算する仕事です。
事故車両を見るため整備士の知識も役に立ち、待遇面でも優れているため整備士の転職先としてはいいと思います。
ですが求人数の少なさや求人の人気も高いため、転職難易度が高めです。
競争率が高い保険アジャスターはハローワークでは求人を掴み取るのは難しいので転職サポートを活用する用にしましょう!
ただその中でも20代は転職に有利な点があるため、転職先として選ぶのは良いと思います。
求人のタイミングや情報収集の為に転職サイトや転職エージェントに登録すると、転職時期の目安にもなるため登録しておきましょう!