整備士のフリーランスってどんな感じなんだろう?
このように考えている整備士は多くいるとおもいます。
今は整備士もフリーランスの時代へと突入してきているので、フリーランス的な働きをすることは可能です。
完全なフリーランスとして知り合いの整備工場に期間工として働く人もいれば、車に工具を載せて出張整備をしている人もいます。
その中で特に多いフリーランス整備士の働き方が、整備士に特化した派遣会社で給料の良い求人で働くことです。
これは転職ではなく派遣社員のようにフリーランス的な働き方が出来るので、人間関係や給料の低さに悩んでいた人にオススメの働き方です。
今回の記事ではそんなフリーランス整備士の働き方や、フリーランス整備士となるメリットや気になるところについて詳しく解説していきます。
フリーランス自動車整備士とは?
フリーランスの自動車整備士とは会社に依存せず、自分で自分の仕事をとってきて働いている整備士のことを言います。
そもそもフリーランスとは以下のような人のことを指しています。
フリーランスは、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。日本では『自由業』『自由職業』『フリーランス』と呼ばれる。請け負った業務を実際に遂行する本人はフリーランサー、フリーエージェントと呼ばれる
(Wikipediaより引用)
フリーランス整備士にも様々な形がありますが、よく言うプログラマーなどのフリーランスとは違い、在宅で仕事をすることはまず有りません。
- 自分でお客さんを見つけるフリーランス整備士
- 依頼された仕事を行うフリーランス整備士
- 期間工や派遣などで働くフリーランス整備士
主にこれらも3つのような働き方をしている人の事をこの記事ではフリーランス整備士と読んでいます。
最近ではTwitterのようなSNS上でフリーランスとして活躍している整備士の方もいて、SNSでお客さんをつけたりすることもあるみたいです。
客『何勝手に換えてんねん!💢』
整備士『かなりの走行距離ですから、次回車検まで安心して乗れるようにウォーターポンプとサーモスタットを予防整備としてですね…』
客『ほんま車検なんか出したらろくなことせえへんな!』
予防医学が浸透しないこの国ではきっと予防整備なんて悪者なんだろうな pic.twitter.com/YbMEoqlLuq
— ぼす@フリーランス整備士 (@boss_garage) October 29, 2019
現在多くの人が自分の技術を通じてフリーランス整備士として活躍しています。
また実際に多くのフリーランス整備士・副業自動車整備士を抱える企業さんにも取材して来ました。
フリーランス自動車整備士になるメリット
フリーランスの整備士になるメリットは大きく3つあります。
- 人間関係に縛られない
- 自分が決めた仕事に集中できる
- 時間に左右されない
これらはフリーランスの整備士になる大きなメリットだと思います。
ただ働き方にもよる部分が大きいのも事実です。
そのためわかりやすく説明するために、一つ一つに分けて解説していきます。
人間関係に縛られないフリーランス整備士
フリーランス整備士は会社に正社員として雇われるわけでは無いので、どの働き方をしてもフリーランスをやっていれば人間関係に縛られることはありません。
もちろん仕事上付き合う事となる部品商やテスター屋などとは関わることになります。
ですがフリーランスなので自分に合わない人がいたら関わればいいだけなので、縛られることはありません。
企業で働いていると個人ではなく企業として付き合っているため、部品商などの業者と馬が合わなくても付き合うこととなります。
某ケミカル系企業の営業さんが売り込み感強くて苦手でした…
また職場自体にある上司や周りとの人間関係など、一緒に働く人を縛られることとなるので、これにストレスを感じる人はフリーランス整備士のメリットは大きいと思います。
フリーランス整備士は自分の仕事に集中できる
フリーランス整備士は基本的に自分で取ってくる仕事(営業)をしている人が多いです。
そのため自分で取ってきた仕事は自分で処理することになります。
なので自分で仕事の量をコントロールすることも出来ますし、自分が取ってきた仕事だけに集中することも可能なのです。
企業で働いていると「無駄な仕事」や「人の仕事」をしなくてはいけないことが多くあります。
残業をしたくない人やそういった環境に適していない人にとって、フリーランス整備士は自分の仕事に集中できるので大きなメリットとなります。
またつまらない仕事を取捨選択することも可能なので、点検などの同じ作業に飽きてしまった人からしても、メリットとなり得る部分だと思います。
時間に左右されないフリーランス整備士
フリーランス整備士は基本的に時間に左右されることなく、仕事をすることが出来ます。
もちろんお客様と車があってこその整備士なので、夜中や朝方といった極端な時間では働けません。
ですが「午前中に出張整備でオイル交換2台、午後は休み」といった時間配分で仕事をすることは可能です。
これには自分で仕事を取ってくる営業力や、自由な時間配分で仕事が出来るほどの収入などが必要になってきますが、企業に勤めている正社員の人と比べたら不可能な話ではありません。
ただ、時間に左右されることなく仕事が出来るフリーランス整備士は、
- 出張整備をしているフリーランス整備士
- 知り合いの工場のお手伝いをしているフリーランス整備士
の方に限られてきます。
ディーラーなどで期間工や派遣でフリーランス的な働き方をする人は、その企業の時間軸で働くことになってしまうので注意が必要です。
ですが人間関係の縛りや仕事に集中できるという点では変わらないですし、給料も安定するので、派遣や期間工などでもフリーランスとしてのメリットも多くあると思います。
また残業などは派遣先とかによって違いますが、期間工でも派遣であっても残業が少なくなる場合が多いので、残業などが嫌いな人でも働くことは可能です。
フリーランス整備士で稼ぐスキルや必要な知識
フリーランス整備士になるためには企業から独立しないといけないので、知らなかった部分や一人でやっていくための準備が必要になってきます。
特にフリーランス整備士になるためには、この2つが必要になってきます。
- 整備技術を磨く
- 工賃や部品の適正価格を知る
この2つを知らないと、フリーランス整備士となっても稼ぐことができなかったりしてしまうので、出来れば正社員として働いている準備期間に身に着けておくと良いと思います。
フリーランス整備士として稼ぐために整備技術を磨く
フリーランス整備士として稼ぐには、整備士としてのレベルが高くないといけません。
ただフリーランスになるだけであれば整備技術は必要ないですが、稼ぐためには必要不可欠となってきます。
一般的な整備士が行う点検やよくある車検の作業もそうですが、整備士があまり身につけていないスキルがあれば大きく稼げるようになります。
例をあげるとすると、
- ディーラーが嫌がるようなオーディオの環境作りや配線スキル
- サーキットなどのピットで足回りのセッティングが出来るスキル
- ハイブリッドやEVに使われる電子制御部品などのセットアップ
これらはそこらへんの整備士が出来ないような、少し特殊な整備技術なので、お客さんや仕事を見つけられると大きく稼ぐことが出来ます。
エンジン載せ替えなどの重整備が出来ることも大きな整備技術となるので、磨いておくと良いのですが、大掛かりな設備が必要だったりするのでフリーランスと相性が少し悪いです。
家建てたくていろいろ見てたら
もうこんな時間
風呂すら入ってない
俺的にはもっと中古車置いて重整備は外注出して中古車回していきたいんだけどなあ
いまは整備メインの中古車は元々の客の乗り換えくらいでしか出ないし…
整備したくないめう…— ばやしこ (@BY45_kawaii_bot) January 16, 2019
ただ上記のような要望は結構多いです。
ディーラーや技術の無い中古車販売店などから重整備の依頼を外注で受けている整備士さんもいるので、役に立つことは間違いないです。
フリーランスとしてやっていくために工賃や部品の金額を知っておく
フリーランスとして企業に依存せず整備士をしていくためには、自分の行う作業の工賃(レバレート)や部品の適正価格を知っていなくてはなりません。
工場で作業しているとわかりにくいのですが、一つ一つの整備に対して工賃が定められています。
その相場をある程度掴んでおかないと、フリーランスとして働くときに自分の工賃がわからなくなってしまいます。
そうなると高すぎてお客さんが逃げてしまう可能性もありますし、逆に安すぎて採算が合わないなんてことにもなりかねません。
相場感を掴んでないと、お客さんから値切られたとき強気に出れなくなりますね・・・
また部品代も同様でボッタクリに合わないために、部品商と取引する原価を知っておくことは非常に重要になってきます。
工場で働いている最中は気づきにくいですが、お客さんに提出する見積もり書などに作業工賃や部品代が書いてあるので、それを見て覚えるといいと思います。
さらに作業工賃には「オイル交換は2000円」など定められた工賃になっていることもありますが、それ以外の作業には「レバレート」という数字が使われていることが多いです。
レバレートとは一時間あたりの作業工賃を表していて、一般的には1万円位が相場です。(一時間/1万円)
レバレートと作業を照らし合わせて、作業にかかる時間と作業工賃を考えることが出来るので知っておくと良いと思います。
フリーランスの場合は、レバレートや作業工賃が給料に直結してくるので特に重要になります。
https://xn--4zq47cu3iyqo616aq2bi41bufa.com/low-salary-reason
フリーランス整備士の働き方とは?
フリーランス整備士の働き方は、大きく3つあります。
- 自分でお客さんを見つけるフリーランス整備士
- 依頼された仕事を行うフリーランス整備士
- 期間工や派遣などで働くフリーランス整備士
どの働き方をするかによって、フリーランスになるメリットや考え方が大きく変わってきます。
ですが基本的に働くことを強制されるわけでもないため、期間工や派遣などで働いていてもその期間が終わってしまえば自由です。
【実体験】自動車整備士の期間工はキツイ?期間工の仕事内容など解説
自分次第で働き方はどうにでもすることが出来ます。
そのため大きく稼ぐことも必要最低限稼いで休むことも可能なのです。
気をつけるべきは仕事を確保することだけとなってくるので、仲良くすべき人脈や仕事を貰う営業力は大切になってきます。
ただ整備士の業界には仕事が溢れているため、整備士専門の求人を扱う【整備士JOBS】で派遣先や期間工の高給求人を見つけることが可能です。
フリーランス整備士は働き方のバランスを自分で決められるのが、大きなメリットでもありフリーランスの働き方だと思います。
フリーランス整備士が抱える悩み
フリーランス整備士のメリットや働き方などを見ていると、フリーランスで整備士をしたほうがよく見えてきてしまいます。
ですが企業に雇われる整備士同様に、フリーランスにはフリーランスの悩みが存在するのです。
- 技術面の悩み
- 保険・年金・税金の悩み
この2つです。
正社員のときは気にしていなかったこれらの悩みですが、フリーランスになるとこれらで悩むことは多いです。
フリーランス整備士の技術面の悩み
フリーランス整備士の技術面の悩みでいうと、新しい車や新しい整備情報が回って来にくくなるため、最新の知識やリコール情報などを正社員時代より把握出来なくなります。
また、いくら技術がある整備士でも車が無いと自分の技術力を証明することが出来ません。
カスタム整備士で自分の車を見せたり、SNSの活動で技術力を見せるなどの施策が必要となってくるので、技術を簡単に証明できないことはフリーランス整備士の悩みの一つです。
フリーランス整備士の保険・年金・税金の悩み
保険や年金、税金の悩みはフリーランス整備士だけでなく、多くのフリーランスが悩むことです。
会社に正社員として雇われていたときは会社が自動的に給料から引いてくれていましたが、フリーランスになるとそれを自分で行うことになります。
社会保険から国民健康保険に変わったり、厚生年金から国民年金に変わったりなど、今までと違う部分が増えてくるため悩む人が多いのです。
また確定申告も自分で行わないといけないため戸惑う人が多数います。
これは本などで勉強するしかありません。
難しい部分なので、読みやすいところから入るのが良いと思います。
フリーランス整備士として働く方法
フリーランスの整備士として働く方法は、その人が目指す働き方の分だけあります。
- 期間工や派遣社員として高待遇の案件で働く
- フリーランスとして出張整備
- 知り合いの工場でフレックスタイム制(自分で働く時間を決める)
などがイメージしやすいフリーランス自動車整備士です。
また自分で工場をもって独立開業するのも、フリーランスとは異なりますが目指す働き方に則しているのであれば有りだと思います。
企業や人間関係に縛られず整備士として働くのであれば、一番のオススメは期間工や派遣整備士としてフリーランス的に働くのがオススメです。
フリーランス的な働き方が出来る派遣や期間工
フリーランス的な働き方が容易に出来て安定している派遣や期間工は、今の働き方や現状に不満を持っている人にオススメです。
先程も少し触れたように自動車業界や整備士業界は今人手不足なので、高給求人の期間工や派遣先の求人が多く存在しています。
自動車整備士専門の求人サイトの中には様々な求人があるので、見つければフリーランス的な働き方が可能なのです。
派遣や期間工を求人サイトで探すことの良いところは、働きながらでもフリーランス的な働き方への準備が出来ることです。
整備士JOBSでは電話面談や出張面談など、忙しい人でも活用できるように柔軟なサポートがついているので、フリーランスへの準備を進めるときに最適な手段となります。
また最大の特徴は「年収交渉」までサポートしてくれて無料で活用することが出来ることです。
プロと一緒に転職を進めることで、余裕を持って転職活動が出来ます!
正社員で働きながらサイトで求人を見たり、サポートカウンセラーとの面談が可能なので、フリーランスとして独立を踏み出せない人でも、転職を希望している人でも気軽に活用することが出来るためオススメです。
フリーランス整備士の働き方・メリットまとめ
今回の記事では、フリーランス整備士としての働き方やメリットについて解説していきました。
フリーランスは会社や人間関係に縛られることなく働くことが出来ますが、フリーランスになったがゆえの悩みや見つけなくてはいけないスキルなどもあります。
人間関係や給料面に悩んでいる整備士は多いですが、それらを解決する一つの方法としてフリーランス整備士という道があるので、今回の記事を通じてそういう人達の参考になればいいと思っています。
実際にフリーランス整備士達に仕事を振っている「Seibii」さんに取材した記事も公開中!
と思った人はより条件の良い企業へ転職するのが良いです。
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