自動車整備士が会社で全然足りてない。。。
なんでこんなに自動車整備士が居なくなって、不足しているんだ?
このように感じている自動車整備士の方は多くいると思います。
実際に日本自動車整備振興会のデータによると、自動車整備士は平成24年から減少傾向が続いています。
- 若者の車離れ
- 自動車整備士の高齢化
- 給料が安い
若者の車離れから始まり、自動車整備士が減少して仕事量が増えているのに、給料が安いままだから自動車整備士が不足していっているのです。
平成26年に開催された「自動車整備要員人材不足対策に関する勉強会」で決まった国の対策は、
- 自動車整備士のイメージアップ
- 自動車業界の就職・転職活性化
- 今いる自動車整備士の待遇向上
自動車整備振興会や厚生労働省が参加した会議でこのように決まっています。
今回の記事では自動車整備士が不足している原因や国の対策について詳しく解説して活きたいと思います!
自動車整備士は現在どのくらい不足している?
日本自動車整備振興会が発表した「 平成31年度 自動車分解整備業実態調査結果概要」によると、現在の自動車整備士数は336,897 人。
つまり平成31年度には自動車整備士が約33.7万人いることになります。
そして下記が自動車整備士の減少により不足しているのが分かる表です。
調査年度 | 平成31 | 平成30 | 平成29 | 平成28 | 平成27 | 平成26 |
整備士数 | 336,897 | 338,438 | 336,360 | 334,655 | 339,999 | 342,486 |
平成31年と30年を比べると、整備士数は1,541人減少(0.5%)しているのが分かります。
また平成29年・平成30年では2年連続で整備士数が増えていましたが、増加傾向は長く続かず平成24年度以降の減少傾向が続く形になってしまっています。
自動車整備士が不足している原因
自動車整備士が不足している原因は以下の通りです。
- 若者の車離れ
- 自動車整備士の高齢化
- 給料が安い
まず若者の車離れにより車の購入者だけでなく、自動車整備士を目指す若者自体が減ってしまって来ています。
実際に自動車整備士の専門学校に入る人が減少してます。
そして現在働いている自動車整備士の高齢化も進んでいて「体力的にキツい」などの理由で辞める人も多くいるようです。
一番の原因である給料に関しては、今までも「整備士の給料が安い」と言われて来ましたが、自動車整備士が減少してきてからはさらに顕著にあらわれています。
なぜなら自動車整備士の不足により「一人あたりの仕事量が増えて残業時間が増加している」のにも関わらず給料がそこまで上がっていないからです。
確かに給料が上がっている印象はないな。。
自動車整備士の給料に関しては詳しく解説しているので、下記の記事を参考にしてください。
自動車整備士の独立・自営が厳しくなってきた
自動車整備士の減少に伴って自動車整備士が独立・自営も厳しくなってきています。
というのも日本自動車整備振興会が発表した「 平成31年度 自動車分解整備業実態調査結果概要」によると、自動車整備を行う事業所も減少傾向になっているからです。
もちろん新しく増えている事業所もあると思いますが、閉鎖・閉店になっている事業所数は増えていっています。
ただ高齢化による後継者問題に頭を悩ましている事業主の方も多くいらっしゃるので、年収1000万稼ぎたい!などの野望がある人は参考にしてみてください。
自動車整備士不足の国の対策
(自動車整備要員人材不足対策に関する勉強会参照 )
自動車整備士不足による対策は様々な角度から考えられています。
外国人労働者の活用や、女性整備士の活躍推進とかはここ最近活性化してきている働きだと思います。
その中で注目する対策は以下の通りです。
- 自動車整備士のイメージアップ
- 自動車業界の就職・転職活性化
- 今いる自動車整備士の待遇向上
主に「自動車整備振興会」が取り組んでいる内容がこれらです。
高校生を対象として専門学校と合同就職説明会を行ったり、事業所と提携して職場体験を行ったりしています。
詳しくは「あなたの整備工場は、若い人材の確保に困っていませんか?~自動車整備士の人材を確保するために~」という自動車整備振興会と国土交通省が作成した資料を見ると分かるはずです。
また自動車整備士の就職・転職に関しては、様々な企業が自動車整備士を専門とする転職サイトや転職エージェントを立ち上げています。
そのため自動車整備士の転職はハローワークなどに頼るのではなく、自動車整備士専門の転職サポートを使うのが今の主流で、転職成功の近道となっている現状です。
自動車整備士不足の原因・国の対策まとめ
今回の記事では自動車整備士不足の原因や国の対策に関して、自動車整備振興会のデータなどを踏まえて解説していきました。
自動車整備士は平成24年から減少傾向で、平成31年の自動車整備振興会のデータによると前年対比で1,541人変性しています。
調査年度 | 平成31 | 平成30 | 平成29 | 平成28 | 平成27 | 平成26 |
整備士数 | 336,897 | 338,438 | 336,360 | 334,655 | 339,999 | 342,486 |
自動車整備士は若者の車離れや整備士の高齢化が原因で不足してきています。
給料が安いのも不足原因の一つを担っていて、今後の対策が不可欠。
自動車整備振興会は平成26年に行った「自動車整備要員人材不足対策に関する勉強会」で自動車整備士の待遇改善等の対策を発表しています。
実際に自動車整備士が不足しているのは事実で「給料が安い」というのも転職理由になっているもで今後の対策が必要だと思います。