「自動車整備士はやめとけ!」と言うつもりはありません。
ですが、実際に「自動車整備士はこんな気持ちで転職する」という良い例にはなると思うので参考にしてくださいね。
自動車整備士として働き、徐々に周りが見えてくる2年目。
視野が広がったことで働いていた時の小さな疑問が大きくなり、私(当ブログの管理人)は転職を決意しました。
最初のうちは繁忙期(1~3月)終わりで疲れているのだと思いましたが、やはり小さな違和感や不満が拭えず「自動車整備士を辞めて転職をしよう」と思いました。
- 会社や仕事内容への不満
- 整備士や自動車業界への違和感
- 給料が少ないことで湧き出る不安
転職を決めた理由は3つもありますが「いざ転職を始める」と言っても何も分かりません。
ただひたすら転職したい気持ちだけが膨らんで爆発しそうになってました。。。
そんな私が転職を決めた理由や転職時の不安について、転職を経験した私が転職体験談として話を進めていきたいと思います。
また転職時の不安の解決方法や私が行った転職の方法についても、踏み込んで話していきます。
自動車整備士を辞めて転職をしようと思った理由
私は約1年半自動車整備士として働きましたが、働いていくうちに自動車整備士特有の違和感や不満など様々な不安を抱えるようになり、最終的には転職を決めました。
転職を決めた理由は主に3つあります。
- 会社や仕事内容への不満
- 整備士や自動車業界への違和感
- 給料が少ないことで湧き出る不安
たかだか1年半しか整備士をしていませんが、実際に働いていくことで大きくなってきた不安や不満です。
また仕事としては1年半しか整備士をしていないかもしれませんが、その前には2年間専門学校に通っていたため、業界には3年以上いた事になります。
そのため自動車業界の今後のことについては考えていましたし、専門時代の仲間である若い自動車整備士(同年代)の声も、実際に働くときに頭に入れながら仕事をしていました。
そのこともありこのような理由で転職を決めることになったので、これら3つのことについて詳しく話していきたいと思います。
会社や仕事内容への不満
会社や仕事内容への不満は、働いて少しなれてきた半年たった頃から出てきました。
自動車整備士に限らず多くの新卒入社の人は半年経過後に、会社や仕事内容への不満が出てくると思います。
私もそんな新卒入社の一人でした。
- 会社としての指示と上司が言う指示の違い、それにより起こる仕事内容の歪み。
- 利益を追求する車検整備などで起こる「お客様ファースト」なのか「お店の利益が優先」なのか分からない状況。
などなど、整備士特有の違和感もあれば社会人あるあるの不満もありました。
そんな中で特に特にキツかったのが、車の状態から見て必要の無い整備をするときでした。
会社である以上利益を追求するのはもちろんなのですが、車の状況から見て必要のない仕事を強要されたり、営業の適当な発言で不安になったお客様からの仕事が耐えられませんでした。
- 例①タイヤにヒビ割れが出ているけど、まだ使える状態でのタイヤ交換
- 例②お客さんはブレーキ鳴きが気になるだけなのに、営業が不安を煽り残量たっぷりのブレーキパット交換
それで仕事への不満が溜まり、自動車整備士の仕事への面白さや興味が薄れてしまったことが転職を決めた一つの理由です。
自動車整備士や自動車業界への違和感
自動車整備士や自動車業界への違和感は仕事をしていくうちに、徐々に感じるようになっていました。
会社や仕事内容への不満から始まり、自動車業界や整備士として働くことの違和感を感じるようになりました。
自動車業界の違和感とは「体育会系すぎる」という部分。
ですがそれが転職の理由となったのは、他の会社のことを見たり聞いたりするようになってからです。
「自動車業界自体がそうなのか?」と考えて、他の会社の人に聞いて見たりしたら大体似たような感じでした。
他の会社の人(ディーラーや大手)の違和感などと比べると、自分が在籍していた会社がダントツでおかしかったのですが、抱いていた違和感は同じでした。
肉体労働の仕事である自動車整備士は体育会系・職人気質の人が多いのは仕方ないとは思います。
ですが体育会系・職人気質だからと言って
- サービス残業
- 無理な要望
- 罵詈雑言
- パワハラ
などのブラックが許されるわけではありません。
残業代の未払い(サービス残業)やパワハラなどは「体育会系」という一言で片付けてはいけない問題だと思います。
このような特性や体制があるため、国家資格でもあり手に職をつける仕事であるのにも関わらず、自動車整備士の離職率は高く転職する人が多いのです。
またよく「仕事にするのと趣味は違う」と自動車整備士や自動車業界でいいますが、それだけではなく業界特有の特性などがあると思います。
私はこれらを自動車業界へ大きく感じたため、未経験でしたが20代で他業種への転職を決めました。
20代の整備士が転職しやすい業界は?20代の転職に強いサイトを解説!
自動車整備士でも未経験の業界に転職出来る?どうやって転職すればいい?
給料が少ないことで湧き出る不安
自動車整備士の仕事は良く3Kで表されることが多いです。
3Kとは【キツイ・汚い・給料が安い】の3つの頭文字から取った言葉です。
私は自動車整備士をしていて「仕事内容的にはキツイのになぜこんなに給料が安いんだろう」と思ったことは何度もあります。
自分の作業量より明らかに少ない給料で働いているような感覚に陥りますし、稼ぐためには残業しかないというのは更にキツくなるものしかありませんでした。
また自動車業界への不満と同様に給料が少ないことで、将来への不安も出てきました。
「貯金が全然貯まらない」のでどんどん不安は大きくなっていきます。
この不安から開放されることを望んで、
- 残業をして給料を稼いぐ
- バッテリーやタイヤの販売ノルマ達成
- 資格取得やインセンティブで稼ぐ
こともありました。
ですがそもそもの給料が少ないためそこまで給料が増えるわけではありません。
先輩や上司を見ていても整備士として稼ぐことの難しさや、長く勤めていても給料の少なさはあまり変わらないのかもしれないと思って、私は転職を決めました。
整備士が年収1000万稼ぐのは厳しい!整備だけでは高い給料は見込めない?
以上これら3つが私が転職を決めた理由です。
これら転職の理由は転職するときの軸になったり、転職する際に作成する書類を書く時にも使える内容になってきます。
なので自分が転職を決めたor転職をする理由はとても大切。
自動車整備士から転職するときに感じた不安
私が転職をするときに感じた不安はたくさんあります。
特に私は自動車整備士から同業界に転職をするのではなく、全くの未経験の他業種への転職をしようとしていたので、余計に転職するときの不安は大きかったです。
まず転職の方法やノウハウ知らないのはもちろんのこと、退職仕方や注意すべきポイントなどもよく分かりませんでした。
さらに今まで自動車業界しか見てこなかった自分が
- 「他業種・他業界へ転職をしてそこで活躍することが出来るのか?」
- 「ちゃんと転職が成功するのか?」
などの心配も多くありました。
職場の先輩や上司に相談を持ちかけることは難しく、悩みの相談先やお手本となる人が居なかったのは転職時に大きな不安となっていて、一時期は転職するのを諦めてこのまま頑張ろうとしたくらいでした。
ですが調べていくうちに自分が第二新卒と呼ばれる有利な状況だったことや、転職タイミングなどを知ることができました。
整備士が他業種・他職種へ転職するなら早い方がいい?転職のタイミングは?
自動車整備士から転職する時の不安の解決法
仕事内容や給料などの不安から転職を決めたのはいいもの、先程書いたように私にはたくさんの不安が転職するときに有りました。
その不安を元に色々調べて見たりしたのですが、殆どのサイトで同じようなことが書いてありました。
それが転職サイトやエージェントの重要性です。
そもそも「転職や職探しといえばハローワーク!」くらいしか知らなった私は、これを知って藁にもすがる思いですぐに登録。
転職サイト等の転職サポートを使ってから余計な不安はすぐに無くなったので、面倒くさくなりながらも転職活動を続けることが出来ました。
ハローワークみたいに場所に行かずに電話面談や求人探しが出来るから、面倒くさくなっても「ストレスが多い職場」から抜け出せたんだと思います。
僕は転職サイトと転職エージェントへの登録で転職の不安を解決しましたが、調べてハローワークでの転職が可能な方はそれが不安の解決法です。
ぶっちゃけ「辞めたい」「転職したい」と言っているだけでは、仕事への不満や転職しようとするときに感じる不安は解決しません。
何かしら行動に移すことが転職を成功に導く秘訣だと思います。
ちなみに転職サイトを使った転職活動がしたい人は、これが私が使ったサイト。
それで転職サイトと同時並行で転職エージェントのカウンセリングを受けてたのが、同じリクルートがやっているリクルートエージェント
- スキマ時間でとりあえずの求人探しはリクナビNEXT
- 本腰入れた転職活動時にリクルートエージェント
みたいな感じで、2つに登録して効率良く使い分けるのが一番オススメですね。
逆に私とは違い、同業界のより良い職場への転職を考えている人は、自動車整備士専門の転職サポートを使用することをおすすめします。
まとめ
今回の記事では私が実際に転職をする時に感じた不安や、転職をする理由を体験談から話をしてみました。
不安の解決法や転職の方法に関しては人それぞれだと思うので、参考程度に読んで貰えると良いと思います。
また転職する時の不安はその時の状況や転職を決める理由によっても変わってきます。
ですがこれらは自分のこれからを見極めるのには大切なこと。
自分で調べたり行動をしてみて、転職するもしないも決めていいと思います。
この体験談を通して何か感じ取っていただけると幸いです。
またこのような私の体験談だけでなく他の意見も参考になると思うので、もっと色々な意見を知りたい方は下記の記事をご確認ください!
関東工業自動車大学校:自動車整備士を目指しているのに「やめとけ」の声・・・業界の問題点はひととおり把握しておこう