どんな仕事にも忙しい時期は存在しています。
整備士という職業で一番忙しい時期は1月から3月です。
繁忙期である理由は2つあって、
- 新生活に向けて車を購入する人が多い
- 決算の関係からディーラーや車屋さんの営業活動が活発になる
この2つです。
車が売れると整備士は納車に向けて点検や整備をしなくてはなりませんし、その時期に買ったい人の車検が増えたりなどするため、整備士の仕事量が増える繁忙期となるのです。
仕事量が増えたので今まで通り仕事をするわけにはいかなくなり、その結果残業が増え残業代で、整備士の給料が上がることになります。
そんな整備士が忙しい時期である繁忙期について今回の記事では詳しく解説していきたいと思います。
自動車整備士が一番忙しい繁忙期
整備士が一番忙しいのは1月から3月です。
理由は最初にも解説したようにこの2つです。
- 新生活に向けて車を購入する人が多い
- 決算の関係からディーラーや車屋さんの営業活動が活発になる
購入者が増えるということはその分納車する車も増えますし、単純な呼び込みで来るお客さんばかりではないので、点検や車検時に来店したお客さんに営業を掛けて車を売ることも多いです。
もし点検できたお客さんに営業が車を売ると、点検を行う→売れた車の整備や準備という流れになり、同じお客さんに2度の作業を行わなくてはなりません。
単純にお客さんの数も多いのですが、このように同じお客さんに2度の作業をすることもあるため繁忙期はすごく忙しいです。
繁忙期は車検台数もすごい
また車が1月から3月で売れて忙しいということは、車検時期のお客さんも多いということなので、繁忙期の陸運局は車検待ちですごい行列になります。
特に3月は陸運局の入り口に入りきらないところも出てきてしまうほどで、並んでいるだけで半日が終わってしまいます。
国土交通省東北運輸局HPからの引用
売約の車だけでなく車検の車も作業しなくてはならないので1月から3月はとても大変なのです。
また冬のシーズンと重なり、都心で雪予報がある2月などはスタッドレスタイヤの需要も伸びてきて、交換や履き替え業務でも忙しくなってしまいます。
逆に整備士が忙しくない時期は?
整備士の繁忙期は1月から3月でしたが、忙しくない暇な時期は10月から12月です。
基本的に一年を通して忙しい整備士ですが、10月から12月は点検や車検が少ないです。
というのも年の終わりに向けて仕事や家庭的な理由などでお客さんが忙しくなるのと、イベントなどが増えるので他の業界が盛り上がるからです。
ただ点検や車検台数は少ないものの、この時期から増えてくるのがスタッドレスタイヤの履き替えや交換です。
その他の業務が暇なだけあって「一日タイヤ交換しかしていない」なんて日も出てきます。
整備士の繁忙期時の残業や給料はどうなる?
繁忙期の整備士は残業や給料は上がります。
仕事量が単純に増えるため残業時間もそれに比例して増えていくこととなり、働く時間が長くなってきます。
また給料に関しても残業した分だけ貰えるので給料アップとなります。
売上が良い場合や会社によっては、決算ボーナスが貰えることもあるみたいです。
ただ基本的に時間に応じて給料が良くなっているため、繁忙期だからその分給料に上乗せがあるわけではないので注意が必要です。
自動車整備士で残業や給料が出ない場合の対処法
今はブラック企業に厳しい世間となってきましたが、中には残業代が出ずサービス残業を強いられる企業もあります。
これは繁忙期だけの問題ではなく、日常から残業代カットやサービス残業が問題になっていることが多いです。
労働基準法の関係からみても残業代が出ないのは、法律の範疇からはみ出した行為なので企業側は見直さないといけません。
ですが働いている整備士がいくら訴えたところで、状況が即座に変わることなありません。
そのため繁忙期に関わらずサービス残業で苦しんでいるのなら転職するのが良いと思います。
今の時代転職の難易度は下がっていて「売り手市場」とも呼ばれるくらい求人を探す労働者の方が有利な時代です。
転職することのハードルが下がったのもあり、転職サポートも充実しているので是非参考にしてみてください
自動車整備士が忙しい繁忙期【まとめ】
今回の記事では整備士が忙しい繁忙期について詳しく解説してみました。
繁忙期は忙しくキツイ分給料を稼げる時でもあるので、人によっては良いと思う人もいるかも知れません。
ですがそれはしっかり残業代を受け取れている人だけです。
サービス残業をしていたり、仕事のキツさに耐えられない人は転職のタイミングとして繁忙期を区切りにしてみても良いかもしれません。
整備士が他業種・他職種へ転職するなら早い方がいい?転職のタイミングは?
また実際に整備士に転職をした体験談の記事もあるので参考にしてみてください。