ディーラーの自動車整備士として働くときに気になるのが、営業やフロントへの異動です。
実際に多くのディーラーでは何年か自動車整備士として働いてきた人材に、営業やフロントなどへの異動をお願いすることがあります。
仕事が覚えてきたときなのに嫌だな。。
給料上がるし興味があるからやってみたい!
このように色々な考えをする人が多いと思います。
ディーラーなどで働く自動車整備士が、営業やサービスフロントに異動になるのは2つの理由があります。
- 優秀な整備士に経験を積ませたい
- 営業・サービスフロントが足りない
会社によって様々だと思いますが、異動を提案されるときはこのような理由が多いです。
また「整備士の給料が安い」という理由から、自動車整備士自ら営業やサービスフロントへの異動をお願いすることもあります。
今回の記事では、そんなディーラー整備士が営業・サービスフロントに異動を提案される理由について詳しく解説していきます。
ディーラー整備士から営業やサービスフロントに回される理由
ディーラーで整備士をしていると営業やフロントへの異動をお願いされることがあります。
なんで営業やサービスフロントへの異動を提案されるんだろう?
ディーラー整備士が異動を提案される理由は2つあります。
- 優秀な整備士に経験を積ませたい
- 営業・サービスフロントが足りない
多くの場合は優秀な整備士に経験を積ませて、店長や工場長として活躍してもらいたいというものが多いです。
ここでは一つずつ詳しく解説していきます。
整備士から営業・サービスフロントを提案される理由1:整備士を育てたい
整備士をしていた人が営業やサービスフロントへの異動を提案されるということは、上司が優秀な整備士だと認めてくれた証です。
つまり会社として「この整備士にキャリアを積ませて育てたい」と思われたということになります。
営業やフロントは整備と違い、お客さんと直接話をするのが仕事となるため、身だしなみや言葉遣いなどがとても重宝されます。
そんな営業やサービスフロントに誘われる整備士は間違いなく先輩や上司からの評価が高い人材です。
評価の高い人材が営業やフロントをすることで「お店の売上げアップを狙っている」というのもありますが、キャリアアップとして誘ってくれていることでもあるのです。
でも「整備士として使えない人」が異動するって話も聞くよ?
言い方は悪いですが、確かに会社側が「整備士として使えない人」に営業やサービスフロントへの異動を提案することもあります。
でもそれは「別のキャリアで活躍してくれる」という期待を込めてのことです。
「企業は従業員に活躍の場を与えている」だけに過ぎないので、決してマイナスな判断ではありません。
そのため整備士が営業やサービスフロントへの異動を提案される理由の一つに「整備士にキャリアを積ませて育てたい」というのがあるのです。
整備士から営業・サービスフロントを提案される理由2:営業の不足
整備士が営業やサービスフロントへの提案をされる理由として、「営業やサービスフロントが足りない」という理由もあります。
整備士は国家資格を持ち合わせているため、自動車整備の仕事に適性がある人が多いです。
ですが営業やサービスフロントで入社した人たちは、接客の仕事に適正があるとは限らないので辞める人も多いのです。
そのため営業やサービスフロントはどのディーラーでも慢性的な人材不足に悩まされています。
ちなみに自動車整備士も人材不足だったりします。。
営業やサービスフロントが人材不足という事もあって、自動車整備士から適正がありそうな人を選び異動を薦めることがあるのです。
ディーラー整備士から営業・サービスフロントへ異動するメリット
営業やフロントに異動(コンバート)するメリット2つあります。
- キャリアアップに繋がる
- 給料が上がる
まずサービスフロントや営業へ異動すると整備士ではなく、接客業になります。
特に営業は車という高額商品を扱うので、お客さんとの接客には気をつけなくてはなりません。
ですが接客力が身につくことで自分の能力が上がるので、その先に待つ店長や工場長へキャリアアップする可能性があります。
営業やサービスフロントへのコンバートを勧められる時点で「評価が高い人材」なので、異動したことにより更に上の役職につくことも可能なのです。
さらにコンバートすることで、今までの給料と違いインセンティブがつくことがあります。
インセンティブとは成果報酬や手当のことをいう。
営業であれば車を売る毎に給料が増えてく。
サービスフロントならキャンペーン商品やタイヤ・バッテリーノルマ等でインセンティブがつく。
整備士の転職理由(退職理由)に多いのが「給料が安い」なので、不安がある人は営業・サービスフロントになるのがいいと思います。
自動車ディーラーのフロントはきついのか?
会社が期待してくれてるって言うけど実際フロントとかきつくない?
接客したくないから自動車整備士になったのに…
自動車整備士の多くは車に向き合うことが好きで、クレームや面倒くさいお客の対応が嫌いな人も多いですよね。
結論から言うとディーラーのフロントはある程度関係性ができているお客様が来店するので「きつくない」です。
また一般的な接客に比べて自分のほうが圧倒的に知識量が多いため、比較的ラクに会話を進めることができます。
それでもお客様は人なのでクレームが出ることや理解されないこともあるため、人と話すことが苦手な人はキツイと感じてしまうかもしれません。
「ディーラーのフロントがキツイ!」
と決めつけてしまうのではなく、自分の適性を考えてフロントという仕事に向き合うのが良いと思います。
自動車整備士から営業やフロントに異動するのが嫌なら「断る」
ここまで営業やフロントへの異動の理由やメリットなどについて解説していきましたが、本当に嫌なのであれば断ることも大切です。
会社の業務命令を断るのは勇気のいることで、中々言い出せないかもしれませんが、断ることで嫌な思いをする必要が無くなります。
あくまでもコンバートを誘われているだけなので
- 「もっと整備の技術を高めたい」
- 「新たな整備資格で給料を上げたい」
などのちゃんとした理由があれば断っても文句を言われることはないです。
ただ気をつけないといけないのが”丁寧に”断るということ。
嫌な気持ちはあると思いますが、ここで感情的になってしまい上司などに当たってしまえば元も子もないので、気をつけなくてはなりません。
自動車整備士から営業が嫌な人のもう一つの解決法【転職】
提案をされているのが上司だったりすると断りにくいですよね。
ちゃんと断れればいいのですが、そこで少し揉めてしまったりすることはあると思います。
また「整備士としての給料の安さ」に悩んでいたり、以前から転職を考えていた人は転職する良い機会です。
そのため「整備士から営業へ行く」ということが嫌な場合は、転職を考えるのも一つの手です。
すぐに転職に至らなくとも、転職サポートに登録して求人を見たりすることによって情報を集めておくのは有効な手段です。
オススメする【整備士JOBS】はリクルートなどとは違い、自動車整備士だけ特化した転職エージェントです。
そのため整備士が喜ぶ高給求人や、地元の隠れた優良企業の求人数多くあります。
また登録しないと閲覧・応募が出来ない非公開求人も数多くあるので、他の転職サポートにはない強みです。
もちろん転職時のサポート体制もバッチリなのが【整備士JOBS】
もし自動車整備士から営業やサービスフロントへの異動が嫌な場合は、転職も一つの手段となるので考えてみる必要があります。
実際営業やフロントに行くのが嫌で
- 整備専門の民間整備工場へ転職した人
- どうせ営業をやるなら他業界の営業がやってみたい
という理由で転職をした人もいます。
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ディーラー整備士から営業・サービスフロントについてのまとめ
今回の記事では整備士が営業やサービスフロントへの異動を提案されることについて解説しました。
異動を提案されるのは「上司から評価されている人」であることは間違いありません。
整備士から営業やサービスフロントへ異動することで
- 給料が上がる
- 昇格などキャリアアップ
などのメリットがあります。
ですが営業やフロントへの異動は嫌だという人も多くいるのは事実です。
そんな人は異動を断る勇気が必要になります。
また断れないのであれば整備だけに集中出来る企業を探すことも可能なので、ディーラーから転職することも視野にいれてみましょう。
そもそも自動車整備士を辞めて「他の業界に転職したい!」、「土日休みがほしい!」って人は他業種の転職を考えてみると良いです。
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今回の記事が営業やサービスフロントへの異動について知りたい人の参考になれば幸いです。