自動車整備士の仕事は3K(キツイ・汚い・給料安い)と言われていて、よく自動車整備士の給料の低さや仕事のキツさは目にします。
実際のところ自動車整備士の給料は安いです。(下記ツイートは実際の給料明細)
国家2級自動車整備士、整備主任者4年目の今月の給料悲惨すぎてわろてる pic.twitter.com/4o7q1q9R71
— マジカネナイホンマ (@NEED_FOR_FUEL) February 28, 2022
なぜなら自動車整備士の仕事は利益率が悪く、基本給(固定給)が低いからです。
自動車整備士は仕事をする上で設備費用や経費がかかってしまうため、工賃をもらっても利益が上げづらい特徴があります。
そのため自動車整備士の給料が安い理由は
- 利益率が悪い
- 基本給が安い
- 営業と比べて安く感じる
- 仕事内容と給料が合わない
この4つです。
今回の記事では、そんな自動車整備士の給料が安い理由について詳しく解説していきます!
自動車整備士の年収・給料は安いのか?
自動車整備士の「給料が安い」というのは事実です。
実際に自動車整備士を辞める人の多くが、給料が安いという理由で転職をしています。
- 仕事の量
- 仕事のキツさ
- 根本的な額の低さ
によって給料は安く感じてしまうものなので、激務の自動車整備士をしている人は給料が安いと感じてしまうのかもしれません。(特に20~30代前半)
20代の整備士の転職理由とは?給料の安さと同年代が居ないことが原因?
自動車整備士の年収・給料が安いというのは、日本の年収平均と比べると分かると思います。
自動車整備士の年収・給料を日本の年収平均と比較
自動車整備士の年収・給料が安いのか?については、日本の平均年収と比べると分かりやすいです。
- 自動車整備士の給料の平均は350〜400万
- 自動車業界の平均は600~700万
- 日本の平均年収は420万
世間の平均年収は420万円くらいと言われていて、整備士の平均年収は350万から400万円と言われています。(額面給料)
- 額面年収平均:398.7万(全年齢・分解整備業のみ)
- 手取り年収平均:318.9万(全年齢・自動車整備業全般)
厚生労働省公式HP「職業詳細:自動車整備士」参照 自動車整備業全般年収454.1万から30%(所得税や社会保険料)を引いた数値
こうやってみるとわかりやすいですね。
実際の自動車整備士の手取り給料は【318.9万】です。(厚生労働省データ参照)
あれ?そんなに年収・給料安くなくない?
と思われる方も多いと思います。
ですがこれらは全体の平均なので実際の年収や手取りより高く出ています。
多くの自動車整備士は資格手当や残業代で稼いでいるので、基本給などの観点でみると給料は安いのです。
自動車整備士の給料が安い理由
自動車整備士の給料が安い理由はいくつかあります。
- 利益率が悪い
- 基本給が安い
- 営業と比べて安く感じる
- 仕事内容と給料が合わない
自動車整備士の給料が安い理由の多くはこの4つだと思います。
それぞれしっかりとした理由があるので、詳しい解説を入れていきましょう。
自動車整備士の給料が安い理由1:利益率が悪いため給料が安い
冒頭でも解説したように、自動車整備士は設備費用や経費が他の仕事に比べて多く掛かってしまいます。
- 修理工場の電気代
- リフト
- タイヤチェンジャー
- オイルやタイヤの部品代
など、様々な面で経費がかかってくるのが自動車整備士の仕事です。
特にリフトやタイヤチェンジャーなどの設備は一回に大きくお金がかかり、どうしても自動車整備士が働いて得られる工賃から出さないといけないので利益率が低くなります。
自動車整備士もそれら設備と工具がなければ仕事が出来ないため、設備費用などを削ることは出来ません。
そのため働いた分の工賃から設備費用が引かれて、結果的に支払われる給料が安くなってしまうのです。
自動車整備士の給料が安い理由2:基本給が安い
自動車整備士はそもそも基本給が少ないです。
これは自動車整備士の資格手当があるためだったり、インセンティブや残業代で稼ぐという業界の流れというのもあって基本給が少ないです。
機会があったら自分の給料明細を確認してみてください。
給料明細を確認すると自分の会社が「どのくらいの基本給で自分を雇っているのか」がわかります。
自動車整備士
某ンダディーラー1年目
残業34時間手取り約28万🙄
どう?希望持てました?🙄🙄🙄 pic.twitter.com/obf5P7GS10
— 『マ』さ (@AP1EL2) February 25, 2019
自動車整備士の基本給は、
- ボーナス(基本給×○ヶ月)
- 残業手当(基本給×25%)
など年収や給料に直結する部分なので、給料明細の確認は大切です。
ただ基本給は会社によって大きく変わります。
さらに資格手当も大きく変わるので、基本給や資格手当が多い企業に入るのが良いです。
自動車整備士の給料が安い理由3:営業と比べてしまう
自動車整備士は基本的に車を売る店舗と一緒に修理工場が隣接しているところで働いています。(ディーラーの店舗などが良い例)
そのためどうしても営業の給料と自動車整備士である自分の給料を比べてしまいます。
給料明細などを貰うと比較してしまうのは仕方ありません。
営業は車を売るインセンティブが反映され自動車整備士とは違い、営業は資格の手当がない分基本給が高く設定されているため給料が高いです。
また車の販売の方が自動車整備より利益率が良いのでその分給料が多くなります。
その営業の給料と自動車整備士は自分の給料と比べてしまうため、給料が安いと感じてしまうのです。
ただ自動車整備士にも営業やサービスフロントに異動するチャンスはあるので、興味のある方は下記の記事を参考にしてみてください。
自動車整備士の給料が安い理由4:仕事内容と給料が合わない
仕事内容と給料が合わなくて、給料が安いと思うひとは多く居ます。
特に自動車整備士は国家資格取得して働かなくてはならないので、自動車整備士として働ける人は少ないです。
仕事の内容は点検や車検ですが時間に大幅な制限があったり、単純な肉体労働になりやすかったりしてしまうため、激務の仕事とされてしまいます。
また営業やフロント、お客さんから受けるストレスも相当なものなので、働いているうちに仕事内容と給料のバランスがおかしくなってしまうのかもしれません。
自動車整備士が年収・給料を上げるためには?
自動車整備士が年収・給料を上げるには様々な方法があります。
- 営業やサービスフロントに異動する
- 資格を取得する
- 転職をする
これらの方法が一般的です。
その中で個人的におすすめなのが転職。
理由は簡単で、企業によって年収や給料の金額が決まっているからです。
そのため元から年収や給料の金額が良いところで働くのが、年収・給料を上げる近道となります。
現在では自動車整備士の不足事情もあり、転職市場が盛り上がっています。
自動車整備士は不足している!整備士不足の原因と国の対策を解説!
なので高い給料を払ってでも自動車整備士を確保したい企業が増えているのです。(整備士にとってはチャンス)
自動車整備士を専門とする転職サポートも数多く出てきているのが、今の整備士業界の転職市場の盛り上がりを裏付けるものだと思います。
その数多くある自動車整備士専門転職サイトの中でオススメなのが【整備士JOBS】
整備士JOBSでは実際に面談を行い、自動車整備士がより良い環境へ「正社員として」働けるようにサポートしてくれる転職サポートです。
サポート内容の中で一番のポイントは「年収・条件サービス」
他の転職サイトや転職サポートでは、ここまで徹底的に年収や条件を転職先に交渉してくれません。
自動車整備士の転職を専門として業界からの信頼も厚い【整備士JOBS】だからこそできる交渉だと思います。
少しでも「給料や条件を向上したい!」と思っている人は、無料登録でサポートが受けられるので活用してみてくださいね。
自動車整備士の年収・給料は安い【まとめ】
今回は自動車整備士の給料が安い理由について解説しました。
自動車整備士の給料は世間の平均と比べるとそこまで差はないものの、基本給の低さが原因で安く感じてしまう人が多いです。
その他にも整備士の給料が低い理由は
- 利益率が悪い
- 基本給が安い
- 営業と比べて安く感じる
- 仕事内容と給料が合わない
この4つで、実際には低くないけど低く感じてしまうことも多くありました。
整備士の給料の低さは転職の理由ともなっているので、給料が安い人は他業種への転職を考えてみても良いかもしれません。