人手不足が急速に加速していて、どんどん若い整備士が辞めていく自動車業界。
最近では海外から来る技能実習生を整備士として向かえいれる企業が増えてきました。
なぜこんなにも20代の整備士が辞めていってしまうのでしょうか?
転職を希望していて転職活動をしている人の多くは整備士の給料に不安を持つ人ばかりで、若い整備士(20代)はその他に「同年代が居ない」という理由で転職活動を始める人も。
転職を考えている人や転職理由についてもっと深堀りしてみたい人のために、今回の記事では転職の理由について詳しく解説していきたいと思います!
20代の自動車整備士の転職理由
基本的には自動車整備士で転職を考えている人の理由と重なってしまいますが、その中には20代の若手整備士特有の転職理由もあります。
整備士達が思う転職理由を知ることで「自分は本当に転職したいのか」がわかってきます。
また一般的な転職理由を知ることで、自分の潜在的な転職理由に気づけると思います。
整備士の転職理由は主に5つあります。
- 給料が安い
- 同年代が居ない
- 上司との人間関係
- 仕事がきつい
- 理想と現実のギャップ
これら5つについて詳しく解説していきます。
20代整備士の転職理由1.給料が安い
整備士の多くは「給料が安い」という悩みを抱えて転職をします。
整備士は国家資格であり、「車のお医者さん」と言われるくらい大切な仕事なのに給料が低いです。
昔から整備士は3K(きつい・給料が少ない・汚い)と言われています。
- 整備士の平均年収自体が380万から400万
- 全ての業界を足した全体の平均年収が約450万
整備士とその他の業界を比較してみると、平均年収だけでみても50近く整備士の給料が安いです。
そのため20代などの若い整備士だけでなく、様々な年代がこの理由で転職活動をします。
転職を考えていないにしても、給料が低いことで将来のことが不安になったり、仕事のモチベーションが上がらないという人も結構多くいるみたいです。
20代整備士の転職理由2.同年代が居ない
新卒で整備士で入ってくる数は年々減ってきています。
これは整備士の専門学校の入学者のグラフですが、見た感じあんまり入学者自体は減っていません。
ですが実際は海外の留学生が入学しているだけであり、同世代という観点からすると微妙です。
また整備士の仕事の定着率は低く、特に今は若い世代の整備士が居ないため、入社しても話し相手になりそうな同世代が居ないことは結構あります。
そのため悩みの共有や相談が出来なくて、整備士から転職しようとする人が多いのです。
20代整備士の転職理由3.上司との人間関係
これは2の同世代が居ないと被る部分ですが、職場の上司と話が合わなかったり、上手く人間関係の構築が出来なかったりして辞めてしまうことは多いです。
これは整備士に限った話ではなく、どんな業界でも転職理由に入って来るのが職場の人間関係です。
特に整備士は職人気質の人が多く気難しい方もいるので、更に人間関係の構築が上手くいかないのかもしれません。
また職人気質の人が多いのもありますが、自動車業界の体育会系気質も関係しています。
多くの自動車関連企業は体育会系で、上司によるパワハラや間接的なストレスが蔓延しているのは事実です。
この記事を読んでいる人の中にも、上司からパワハラを受けた経験がある人は多いのではないでしょうか?
パワハラを受けて心身ともに消耗してしまうと、仕事だけでなくプライベートにも影響を及ぼすことが多いので、早急な対処が必要になります。
被害に合っている人やストレスが原因で仕事がおぼつかない人は以下の記事を参考にしてみてください。
自動車整備士が受けるパワハラ。上司のパワハラの原因や対処法を解説
整備士が抱えるストレスとは?その原因や解消法などについて詳しく解説!
20代整備士の転職理由4.仕事がきつい
仕事がきついという理由で転職を決める人も居ます。
給料が安いのもそうですが整備士は3K(きつい・給料が安い・汚い)と言われる職業です。
最近は技術の進歩もあり、整備の内容自体はエンジニアからチェンジニア(部品交換士)に変わってきているといいます。
ですがまだまだ仕事内容は肉体労働できついのが現状です。
若い自動車整備士でも場合によっては腰痛を患ってしまうことがあり、仕事だけでなく日常生活にも支障をきたす人が多い業界ですよね。
また仕事内容は点検や車検整備などで肉体への疲労が少なくても、残業が多い場合があるので、結果的に仕事の内容に疲れてしまうのです。
特に大型トラックの整備士は肉体労働色が強いですね。
上記関連記事→大型トラック整備士はきつい?整備内容や給料・残業について解説!
さらに仕事内容だけでなく外に居続けて整備するのが整備士の仕事なので、その部分の環境も仕事のきつさも入ってきていることが辞める理由の一つなのかもしれません。
20代整備士の転職理由5.理想と現実のギャップ
理想と現実のギャップは意外と整備士の転職理由として挙げられます。
というのも自動車整備士の多くは
- 車好き
- 整備よりカスタムするのが好き
- 重整備でスキルを高めたい
という理由で業界に入っている人が多いので、仕事に対する理想が高いことが多いです。
修理工場やディーラーの現場に出た時に、理想(カスタムなど)と現実(点検メイン)のギャップで仕事のやる気が失われて、自動車整備士以外の仕事へ転職を考えてしまう人が多いのです。
自動車整備士の仕事がつまらない!きつい点検ばかりに飽きた人の解決法とは?
20代の自動車整備士が他業種へ転職を考えたらするべきこと
ここまで解説したように20代の自動車整備士は以下の理由で転職を考える人が多いです。
- 給料が安い
- 同年代が居ない
- 上司との人間関係
- 仕事がきつい
- 理想と現実のギャップ
自動車整備士として環境を変えて状況を打破出来るのであれば、別の会社に転職するのがベストです。→整備士転職なら整備士JOBS
ですが多くの人は「他の業界で仕事をしたい」と思うと思います。
そんな人がまずするべきなのは、他の業界を知ることです。
他の業界の仕事内容や待遇を知って
- 働いていける職業か?
- 給料などは自分が求める水準か?
- 実際に転職が可能?
などを考える必要があります。
ただ、これらを働きながら調べて転職活動をすることは非常に難しいです。
そのためそんな人にオススメなのが転職サポートを活用することです。
転職エージェントを活用すれば
- 自分にあった求人を導いてくれる
- 転職に関する書類や日程調整してくれる
などたくさんのサポートを無料で受けることが出来ます。
車の悩みを整備士が解決するのと同じで、転職の悩みを転職のプロが解決してくれるのです!
転職で困ったら転職のプロが多数いる、業界No.1のリクルートエージェントを使うのが良いでしょう。
一番有名で実績も豊富なので安心して活用することが可能です。
また転職に関する注意点は下記の記事で解説しているので、転職するときに参考になるはずです。
20代の自動車整備士の転職理由【まとめ】
今回の記事では20代の自動車整備士が抱える転職の理由について解説しました。
整備士特有のものではなかったりしますが、実際に整備士が悩んでいることや「同年代が居ない」など20代の整備士ならではの転職理由もありました。
また多くの整備士は「給料が安い」という悩みを抱えていて、残業代で稼ぐ側面もある自動車整備士は悪循環に陥ってしまっている職場もあるようです。
初めて転職する人や転職経験の乏しい20代の整備士転職では、「辞めたい」が先行して転職理由などについて考えることがありません。
それが転職が失敗に繋がってしまうので、そういう20代の自動車整備士たちの参考になれば幸いです。