自動車整備士をがんばる!と意気込んでいたものの
実務のあまりの辛さに別の道を考える方も多い整備士業界。
- 自分の思っていた整備業務とのギャップ
- 給料の低さ
- 休暇制度などの労働条件
- 人間関係
など頭を抱えている整備士の方も多いです。
そんな皆さんが、どんな時に整備士を辞めようと感じたり、
転職を考えたのかを実際の整備士事情を元に見ていきましょう。
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しんどすぎる自動車整備士の悩みポイント
自動車整備士がしんどいと感じる人が悩むポイントは大きく以下のとおりです。
- プライベート時間が取りにくかった
- 夏場は汗だくで、冬は凍える寒さだった
- 人間関係が良くなかった
- 給料が安かった
これらは多くの自動車整備士が悩んでいるポイントだと思います。
まだまだ自動車整備士の働いている環境は改善されなく、自動車整備士の離職率・転職率は高いままです。
自動車整備士はきついから離職率が高い?辞める人が多い理由とは?
実際にどんな悩みを持っているのか、詳しく解説していこうと思います。
しんどい整備士の悩み①:プライベート時間が取りにくかった
最近少しずつ待遇が改善されてきた自動車整備士ですが、人手不足や経営難により十分な手当を出せない所も多いです。
タイヤ交換や車の購入が増える繁忙期は休憩時間が取れなくなってしまったり、毎日夜中まで業務をすることもあります。
自動車整備業務は土、日、祝日はお客様が集中しやすので、平日に休暇を取るシフト制が多いです。
そのため、他の職業の友達と休みを合わせづらい傾向もあります。
また自動車の構造は変化し続けるため、毎日自身で勉強していくことも大事になります。
(休日でもゆっくりと休めない時も…)
ワークライフバランスのきちんとした企業で働くことができれば良いですが、場合によっては、心身共に休まる事の無い毎日を送ることになるかもしれません。
- 今働いている環境は自分に合っているのか
- 毎日目標を持ちながら業務に取り組めているか
など一度自分の環境を見直してみましょう。
自動車整備業界の休み形態は変わることが無いと思われるので、土日休みの他業界へ転職を考えている人は早めに行動しないといけません。
なぜなら「みんな土日休みの安定した会社に入りたい!」からです。
早めに転職活動をしておくことで選べる求人の幅が広がるので、他業界を考えている人は「doda」などの転職エージェントがオススメ。
しんどい整備士の悩み②:夏場は汗だく、冬は凍える寒さ
自動車整備士の働く工場では空調設備の整っていない環境も多い為、夏は猛暑の中で、冬は極寒の中でお仕事をします。
夏場は外気温が高い上に自動車自体も日差しを吸収し熱を持つので、火傷しそうなほどの暑さの中で作業しなければなりません。
またたくさんの汗をかくので、脱水症状や熱中症を引き起こすこともあり、注意しなければいけませんよね。
そして降雪地帯の整備士は冬の極寒の中、お客様の車を一台一台雪下ろしをします。
そして何よりも雪の降る中の洗車作業は、逃げ出したくなってしまうような冷たさです。
大変な思いをしているにもかかわらず
- フロントで働いている社員と同じ給料
- 営業よりも低い賃金
など、割に合わないと感じる社員は他の業種に移ってしまうようです。
若いうちは体力もあるため続けられるかもしれませんが、どんどんと年齢を重ねて行くにつれ体調も壊しやすくなります。
自動車整備士の職業病とは?腰痛の人はコルセットでケアしよう!
「一生このお仕事を頑張りたい!」「本当に腰を据えて働きたい!」と思えるのかどうかも大事です。
年齢的な問題で転職出来るかどうか不安な方でも転職した事例はあるので、転職サポートの人に相談してみると良いと思います。
しんどい整備士の悩み③:人間関係が良くなかった
自動車整備士はいまだに昔ながらの職人気質の方や体育会系の方も多いです。
「自動車にたくさん触れることのできる業務は好きだったけれど、人間関係に疲れてしまい辞めてしまった。」とこの業界に居ると耳にすることは多くあります。
直属の上司に質問しても教えてもらえなかったり「仕事は見て覚えるものだ。盗む物だ。」など現代にそぐわない教育を受けることも…
また整備業務をよく分かっていない人や、関係の無い部署から色々と言われる事もあり、
ストレスをため込んでしまうこともあります。
負の感情をため込み過ぎる前に信頼できる同僚や上司の方などに相談したり、転職を視野に入れ考えてみるのも大切です。
整備士が抱えるストレスとは?その原因や解消法などについて詳しく解説!
しんどい整備士の悩み④:給料が安すぎる
自動車整備士の平均年収は300~400万円程度を推移しており他の業種と比べ少し低めの傾向にあります。
- 額面年収平均:398.7万(全年齢・分解整備業のみ)
- 手取り年収平均:318.9万(全年齢・自動車整備業全般)
厚生労働省公式HP「職業詳細:自動車整備士」参照 自動車整備業全般年収454.1万から30%(所得税や社会保険料)を引いた数値
また地方で働く自動車整備士は手取りが10万円を切る事もあるようです。
他の業種では役職が付くと「年収大幅UP!」といった事がありますが、役職に就いたとしても予想よりも手当を頂けず
「責任の少ない一般社員として残業代を貰っていた方が良かった」
と嘆きの声を聞くこともあります。
働いていても余裕が出てこないイメージが強いので人手不足で悩まれているのかもしれません。
しかし人手不足だからこそ、自分を本当に必要としてくれて大切にしてくれる場所がきっとあると思います。
満足のいく条件を提示してくれる場所もたくさんありますので、悩んでいるなら挑戦してみる事をオススメします。
自動車整備士として働き続けられるのかを考える
ご紹介したように自動車整備士は様々な辛いことがありますが整備士として働くメリットもあります。
- 自分の自動車をいじれるようになる
- 求人数が豊富なため仕事には困らない
- 車が本当に好きならとても楽しい
自動車整備士として働き続けられそうであれば、労働環境改善も視野に入れる事で、さらなるモチベーションアップにも繋がります。
それでも少しも改善されなかったり「もう無理だ」と感じたときは、求人を覗いてみるのが効果的。
給料や休日、昇給、賞与など世間の整備士の相場なんかも知ることができると思います。
自動車整備士はその労働環境が整っていないことも多く入れ替わりの激しい職業であるため、他の業種よりお仕事は見つかりやすい傾向にあるようです。
また、自動車整備士は様々な職業にも応用が利いてくると思います。
例えば、
- 自動車ではなくリフトや農耕機などのメカニック
- 自動車学校の講師
- 自動車保険や自動車販売スタッフ
などなど整備士として学んだスキルの生きる職種はたくさんあるので、上手く使うことができれば強い味方となってくれます。
また直接自動車に関連していなくても、自動車整備士の技術や経験を活かせる仕事があるので、気になる人は下記を参考にしてみてください!
自動車整備士がしんどい、悩んでいる人【まとめ】
今回は自動車整備士の業務が辛く、続けられるか悩んでいる方へ向けたお話をしました。
冒頭でもお話ししたとおり、整備士の労働環境は少しずつではありますが
- 休暇
- 賃金
- 福利厚生
などどんどんと見直されてきており、働きやすい環境にシフトしつつあるというのが現状です。
もしかすると数年後には整備士に優しい環境が、全国的に整っているかもしれません。
長い目で見て、「やっぱり整備士を頑張ろう!」と考えるか、「他の業種にチャレンジしてみるぞ!」と考えるのか。
自分の人生を楽しく、より前向きにしていけるように、ご自身のキャリアの見直しと今後どうありたいかを考えると良いと思います。
また他の整備士の体験談なども参考になるはずです。
ゆっくりで良いので準備して、行動に移していけるようにしておきたいですね。